どうも、タルタルです。
人生何にも楽しくないんですけど、唯一の楽しみであったテイルズをクリアしてしまって余計に虚無感がヤバいです。
というわけで、テイルズについて書きたいと思います。ちなみにテイルズシリーズは初めてプレイしたので、シリーズファンの目線とかではなく、一本のゲームに対しての感想となります。
結果から言うと、「近年稀に見る神RPG」でした。睡眠時間を削って、ゲームしたのは久しぶりです。そのくらい面白かったです(現実逃避の節もあったかもしれないけど)。
ほんとに全体的に完成度が高かったですね。不満点らしい不満点はほとんど無かったです。なので先に気になった点だけ、書いていきたいと思います。
気になった点 その1「DLC販促」
プレイした人のほとんどが思うと思います。全体的に没入感ある作りのくせにDLC販売のPRがずっと目に付くところにあるので一気に現実感を味わえます。システム的に何度も焚火で休憩する機会があるのですが、電車の電光掲示板みたいに右の方に「DLC絶賛発売中!」的な文字が流れていきます。やってるうちに慣れましたけど、すごい気になりましたね。
焚き火の項目に堂々と居座るDLC。
気になった点 その2「ヴォルラーン」
本作の一応ラスボス的な扱いのキャラなんですけど、いまいち存在感に欠けていたというか、そんな気がしました。キャラデザと声とか設定とかが中二病チックでめちゃくちゃかっこいいのに、目的とかが曖昧すぎて、謎の執念で追いかけてくるストーカーみたいなキャラになってたのが悲しいです。一応主人公の対になるようなキャラだと思うので、ヴォルラーンサイドの背景を掘り下げてたら最後の戦闘ももっと盛り上がったような気がします(十分楽しかったけど)。
気になったのはこんくらいですかね。その1はマジで気になりました。
あとは良かった点ですけど、項目ごとに分けて書いていきたいと思います。
「グラフィック等」
まずグラフィックがめちゃくちゃ良かったです。全体的に光が多く差しているような透明感のあるグラフィックで、ファンタジーの世界観とマッチしてましたね。
あと国ごとのデザインが緻密で感動しましたね。世界が5分割されてるんですけど、そのどれもに魅力があったのでプレイしているときに、「次はどんな国だろう」とワクワクできました。シスロディアとか、メナンシアとか、ガナスハロスあたりは散歩してるだけで楽しかったですね(画像は以下参照)。
シスロディア(雪マップ)。
メナンシア(東南アジア系?)。
ガナスハロス(水の国)。ここは特にデザインが秀逸でした。
水のグラフィック、めちゃくちゃ綺麗でした。
動作もしっかりしてて、PS4でプレイしていたのにも関わらず、60fpsくらい(体感)出てるようなヌルヌル感でした(上位魔法で隕石落としまくると流石に画面がカクついてましたけど)。
あとは3Dモデリングもかなりしっかりしてましたね。イベントシーンやスキットは3Dモデリングで動かしてるんですけど、不自然な動きがかなり少なかったです。結構な数のモーションを用意してる印象を受けました。なのでイベントシーンとかはキャラにかなりの動きがあって、見ていて飽きなかったですね(リンウェルがいちいちカワイイ)。重要所でアニメシーンが入るんですけど、全然3Dでも表現できるくらいの気合があったと思います。もちろんアニメーションもよかったですけどね。
「ストーリー等」
ストーリーを大雑把に言うと、「長年レナ人によって虐げられてきたダナ人を開放するために主人公が頑張る話」となっております。
ネットでは、意見の中にストーリーが稚拙、ご都合主義みたいな意見がそれなりに存在していたのですが、彼等の言い分もわからんでもないです。めちゃくちゃ王道のストーリーなので奇抜な展開を望んでいる人にとっては退屈に感じたのかもしれません。ただ、僕個人の意見といたしましては「こういうのでいいんだよ、こういうので」という感じでした。要するに王道で何が悪い、ということです。
僕が物語に触れるときに一番大事にしてほしいのは細かい設定とかじゃなくて(もちろんあった方がいいけど)、「キャラクターの成長」とか「心理的な変化」だと考えています。そこらへんの整合性が取れてたら、小説でも映画でも、ストーリーを楽しむことができると考えています。
本作の主人公はアルフェンとシオンで、二人が自分の過去と向き合いながら進み、最終的に世界を救うまでのカタルシスがメインで描かれています。そして、サブテーマとしてレナ人による「差別」を取り上げて、それに対してどういう答えを出していくのかを描いてます。個人的にはこっちの方が本筋のように見えましたね。
そういう意味で本作の裏の主人公はリンウェルだったと思ってます。
リンウェルはレナ人に一族皆殺しにされて、そのせいで序盤はレナ人に対して憎しみを抱いている「レナ人絶対許さないマン」として描かれています。言ってみれば、この世界観を体現してる存在です。それが旅をしていくうちに、知らない概念をどんどんと学んでいき、成長していく様子が丁寧に描かれていると思いました。そういう意味ですごく綺麗でわかりやすいストーリーだったんじゃないかと思います。
あとストーリー進行上の小さな違和感を、スキット等で説明してくれているのも好印象でした。
「アクション等」
アクションは爽快感がめちゃくちゃあってすごく良かった。基本的に操作キャラはリンウェル(魔法使い)を使っていたのですが、慣れていくうちにくそ強い魔法を連発しまくって敵が溶けていくようになります。楽しい。
あとジャスト回避&カウンターレイドがあったのもアクション性を増している1つの要因だったような気がしてます。
難易度はそこまで高くないですが、前半のボスとかは結構苦戦しましたね。後半は余裕でした。
というのも、キャラごとにスキルパネルが存在していて、スキルでキャラを好きなように強化できるからです。育成が好きなので、これは嬉しかったです。
とにかく、最後まで戦闘は楽しめました。
「システム面」
かなり丁寧な作りで感動しました。ほぼストレスなしで遊べました。
総評すると、神ゲーでした。
全体的にすごく丁寧な作りをしてくれていて驚きました。
トロコンまでかなりゆっくりやって70時間くらいだったので、ボリュームもそれなりです。
テイルズが丁寧な作りすぎて、他ゲーの雑なところが余計目につくようになってしまいました(笑)
そのくらい丁寧に作り込まれていました。
次の作品も期待してしまう、そんな良ゲーでした。
当分他のゲームやる気になりません。