どうも、昨日はオンライン忘年会のあとスーパーレイブルくんに愚痴愚痴とダル絡みをしてしまったせいで更新が出来なかった、まっしーです。
そんな話はおいといて、久々に漫画を買ったのでそれの話をします。
「あかね噺」という落語を題材としたジャンプ漫画です。ジャンププラスで25話まで無料なので読んでたのですが、25話から先が気になりすぎてコインで課金して読んだ挙句、単行本まで揃えてしまいました。
何が面白いって話の構成が綺麗でそれ故にテンポがいいんですよね。
例えばあかね噺の1話は、主人公あかねの父親が落語家最高位の真打になるための試験で破門になってしまうという衝撃的なスタートになってます。その1話で破門にしたのが「一生」という偉そうなジジイなわけですが、なぜ破門にしたのかという理由が一切明かされないまま25話くらい進みます。
で、25話付近では成長したあかねが父親の破門の理由をジジイから聞き出すためにアマチュアの落語大会に出場します。何故かと言うと、このアマチュアの大会で優勝するとジジイと対談する機会が得られるからです。そこであかねちゃんは優勝してジジイから直接破門の真意を聞き出そうとするわけです。
こっからめちゃくちゃ説明端折りますが、この大会であかねは「寿限無」というめちゃくちゃ有名な話で予選と決勝を勝ち抜きます。ここら辺の話で、話をいかに読むかという「言い立て」という技術に追加して、落語の話の本筋を捉える「了見」という言葉が出てきます。落語を話としてただ読むだけでなく、その話で何を伝えたいのかを話し手が理解して脚色する、そんな感じのことをしてあかねは大会を優勝します。話を知ることで、同じ落語でも違うように聞かせたりする的なイメージでいいと思います。
そのあとにジジイから破門の真意を聞き出すんですが、ここらへんで僕は単行本購入を決意しましたね。
何故かと言うと、寿限無という話が了見によって姿を変えそれによってアマチュア大会を制したという話の直後に、あかねが破門の真意を聞く。要するにここで「了見」つながりで話が進んでいくわけですよ。
読者的にもあかね的にもジジイ=悪みたいな話の展開を、ジジイの真意を知ったことで話が急展開する場面。これを寿限無で「了見」を学んだあかねの話の後にやってくるのはめちゃくちゃ綺麗だと思います。
正直僕の拙い説明では伝わりきらないと思うので読んで欲しいですが。
寿限無が親の愛情の話、というあかねの解釈のあとに、ジジイの落語業界に対する熱い想いを聞かせる展開も正直うまいと思いました。ジジイの負のイメージが一気に払拭されましたね。いやぁ、面白い。
キャラクターがめちゃくちゃ立ってるのも良いポイントですね、主人公のライバル的ポジ、仲間兼ライバルポジ、話の分かる友人、全て居ますし全員良いキャラ。
そしてこのように実在する物語と漫画の展開をリンクさせて、読者に語りかけてくる漫画を僕はもう1つ知っています。
アクタージュですね。こういう話の展開の仕方がアクタージュを思い出させるんですよね、僕の中で。
そういう意味で色々と期待しているので単行本ガッツリ勝って応援しようと思います。これからの展開楽しみです。
今ならジャンププラスで25話も読めるので暇な時間に読んでみてください。