樽々男の日常

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【良ゲー】ペルソナ5スクランブル ザファントムストライカーズ

どうも、まっしーです。

 

昨日表題のゲーム、ペルソナ5スクランブル(P5S)のストーリーを終わらせたので軽く内容と感想を書いていきます。総プレイ時間は45時間ほどで難易度はハードです。

 

「概要」

このゲームの概要ですが、ペルソナ5本編の半年後を舞台としたARPG(アクションRPG)です。ゲームの発売日的にはロイヤルの後ですが、ロイヤルの三学期に触れるような台詞はなかったので、無印の半年後という印象が強いです。

 

「ゲームシステム」

・戦闘

巷ではあまり評判が宜しくないらしいですが、個人的にはかなり高評価です。ただ、このゲームはARPGの部類になっているのでそのつもりでプレイすると物足りないかもしれないですね。

このゲームの戦闘システムは、純粋なARPGではなく、ターン制排除したコマンドバトルの方が近いと思います。イメージでいうと、ポケモン本編だと「ピカチュウ、避けろ!」がないですが、アニポケだとピカチュウ避けろ!ができる感じに近い。ペルソナ本編をやっていて思った「こんな感じだったらどうなんだろう」が限りなく再現されてると思います。

 

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基本的には本編同様弱点を付いてダウンを狙う。

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弱点時のブチッもしっかりあります。

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敵がダウンかつ弱ると、本編同様総攻撃が可能。

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決めのシルエットがカッコイイ。プレイしているキャラによってセリフやモーションが違うのが結構嬉しい。

 

戦闘の流れは上記の通りで「弱点ついてダウン」→「総攻撃」が基本で本編やってる人だったらお馴染みな感じになってます。また、「1MORE」や「バトンタッチ」、「show time」もしっかりとあります。

 

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操作キャラクターが敵をボコると、味方が追撃してくれたり(左上表示、十字ボタンで選択)、自分でもう一度行動(○ボタン選択)できたりします。

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また常時バトンタッチが可能で、十字ボタンで操作キャラクターを入れ替えることが出来ます。敵の弱点に合わせてキャラを入れ替えたり、バフデバフをかけるときに素早くキャラを入れ替えれるのはかなり面白かったです。

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左下のshow timeゲームを上げることでshow time(必殺技)ができます。このゲージはバトンタッチ後に上がりやすかったりするので、そういう所でも上手くバトンタッチを駆使する必要があります。

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決まるとカッコイイ画面になります(確殺という訳では無い)。

 

さらにマップ上のオブジェクトを利用して、「ファントムムーブ」というのも出来ます。

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「MOVE!」ってなってるやつを利用して特殊な攻撃ができます。怪盗たる者、周りのものを全て利用するのだ…って感じで結構良かった。これはARPGならではですね。

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こんな感じで爆破させることで属性ダメージ+1MOREを取れたりします。

 

上に紹介したものはだいたい本編と同じなので、ここら辺から「本編のコマンドバトルをターン制無しで高速で行うゲーム」だと僕は思ってます。

 

それプラスアルファでARPGらしいコマンドが用意されてます。

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□□□△で通常攻撃+ペルソナ属性攻撃であったり、違うコマンドで補助スキルをSPの消費なしに使えます。普通にスキルを使うと、SPが全然足りないので、本編に加えて「SP消費スキルで隙を作る」→「コマンド入力で無償でスキル発動」→「体力削って総攻撃」というフローになります。

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各キャラごとに「マスターアーツ」という成長要素もあり、コマンド攻撃から追撃という選択肢もある。

 

と色々と説明しましたが、ぶっちゃけかなり理解までが難しいと思いました。ペルソナ本編でさえ、戦闘を理解させるまでにカモシダパレス丸々(10時間くらい)使ってますが、このゲームだとペルソナやってる前提でそこらへんの説明は無いし、コマンドに関してはチュートリアル開いて下さいって感じです。ハードの敵の硬さと攻撃の痛さがなかなかで、理解するまでは雑魚戦でもデスマラソンでしたね。

 

・コープ(?)

ペルソナ5のように協力者との絆を深めるコープシステムは今回ありません。その代わりにバンドというシステムがあります。

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色々な行動をしていくと、バンドポイントというのが貯まります。それを用いてパッシブスキルを取得、強化していくことができます。

 

・ベルベットルーム(※P5Rのネタバレあり)

今回もしっかりあります。合成や強化のシステムは若干異なりますが、好きなペルソナを作成できます。本編より沼度は低いですね。

 

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ジョーカーは前作通り複数ペルソナ所持。f:id:taru_taruman:20230718085319j:image

本編の半年後なのでラヴェンツァが色々やってくれます。正直めちゃくちゃ好きなキャラなのでここが嬉しい。

 

・その他

新キャラのソフィアが色々と物資を調達してくれます。割とアイテムクソ大事だったので助かります。

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ここのBGMがめっちゃ良かった。

ただ、本編でお世話になった武見医院やミリタリーショップが利用できないのが少し悲しかった。半年後の武見さんとか見たかったのに…。

 

料理も出来ます。

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料理がかなり強いので割と重要要素。ジョーカーマジでなんでも出来るな…。

 

・全体的な感想

一時フリープレイに来ていたので、若干身構えてましたが、想像以上にシステムは練られていましたね。ハードの場合、本編同様ほとんど全ての要素を上手く利用しないとクリアが難しい難易度になってたと思います。逆にノーマルだとゴリ押しが可能な気がする。かなり面白かったです。

 

「ストーリー・新キャラ」(若干ネタバレあり)

まず新キャラ達ですが、全体的にかなり良かったです。プレイアブルキャラとしては、善吉とソフィアがいますがそのどちらも愛着が湧きまくりでした。

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娘と上手くいってないパパ、善吉。ペルソナ覚醒のシーン、激アツでした。

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今回のストーリーの核となるソフィア。「人の良き友人となる」というプログラムがされたAIであるソフィアが怪盗団との旅の中で心について理解していくことで、最後に自身のペルソナを覚醒させるシーンは本編との覚醒シーン合わせても上位に入るくらい好きでした。本編の覚醒シーンだと、春(ノワール)の覚醒シーンがダントツで好きです。

 

全体のストーリーとしては、ちょこちょこ触れてるので説明端折りますが、パレスに似たジェイルという異世界を怪盗団が冒険する感じです。

なんと言っても怪盗団と一緒に全国各地を旅するのが良かったですね。

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キャンピングカーで旅するという青春っぷり。やりてぇ。ちなみに真がずっと運転してくれてます。

 

AI、そしてスマホのアプリから人々のネガイ(本編でいうところのオタカラ)を盗むという流れからも示唆されるようにスマホ社会への警鐘みたいなのがストーリーの根幹にありましたね。

P5R三学期では丸喜の認知世界で人々が幸せな世界で生きていくENDがありますが、それと似ていて、スマホSNSに人々が思考する能力を奪われていないか?みたいな問いがありましたね。

AIが用意する答えって確かに最適解ですけど、それが正解かどうかは別の話ですよね。スマホが普及しきった現代を切り込む良いストーリーだったなと思います。

 

あとは、前も触れましたが本編の補完、というかフォローとしてもすごい良かったです。本編の大人が頼りにならなすぎましたが、本作は善吉や冴さんの活躍があってこそのフィナーレだったなと思います。あと、本編でウザがられがちな竜司(僕は好きですけど)の株が上がるような展開だったり、各キャラの成長が見えるシーンだったりがあってそこも良かった。

ストーリー展開的に双葉(ナビ)のハッキングが活躍しまくりなんですが、それも最後の方で納得出来ました。ジョーカーとか、竜司とか、真とかは傍から見たら社会的強者なので自分の道は自分で決める、みたいなことを主張しても敵側から「それはお前が強いから、弱い人はそうじゃない」とか言われてます。でも、双葉は色々あって引きこもってた社会的弱者で、それを怪盗団との出会いで少しずつ成長してきた経緯があるので他者との関わりの中で自分で道を決める方がいい、という主張の説得力が増すんですよね。ソフィアの次くらいに双葉がストーリー上で大事な役割をしていたと思います(そして可愛い)。

 

若干本編オマージュなところもありましたが、総じて良かったです。

 

「最後に」

サウンド面はめちゃくちゃ合ってて良かったです。世界観とARPGというゲーム性に合わせて、本編のアレンジ曲を出したり、ステージ曲もアップテンポに合わせてあったりでここらへんは世界観の作りが上手いなぁって思ってました。

UIはP5Rに比較すると…って感じでしたが、それでもスタイリッシュでカッコイイ感じ。

細かいシステムの粗はP5Rと比較すると結構気になるところありましたが、そこまでストレスではなかったです。

 

とにかく、全体のシステム理解や自分の中での戦術を確立するまでが取っ付きづらいのであんまり考えてないと本編の続きが見れるだけのゲームになってしまうので、評価はユーザのプレイの仕方で大きく分かれそうです。

自分としては100点中85点くらいの気持ちです。仮にペルソナ6が出たら、その続編としてブラッシュアップしたものをプレイしてみたいです。

トロコンまでやろうと思います。