樽々男の日常

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【神ゲー】ペルソナ3リロード

どうも、まっしーです。

 

ペルソナ3リロード(P3R)をクリアしたのでその感想を書きたいと思います。ネタバレはなるべく控える感じで、全体的な感想を書きます。

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前提として、自分はペルソナシリーズをP5Rとその派生作品のみプレイしたくらいのペルソナ使いです。なので、5→3みたいな順番になっています。比較する部分も多くなってしまうと思いますがご了承ください。

 

まず、総評ですが、ありえんくらいの神ゲーでした。点数つけるのがおこがましいくらいですが、P5Rの時の感想でも点数つけてたのでつけます(P5Rは100点中95点と書いてました)。

100点中97点です。色々総合して考えましたが、より自分の感性に近かったP3Rをより評価します。5から入った身としては、3のリメイク作品である本作が身体に合うのか若干の心配をしていましたが、UIやバトルシステムに5の風を感じてすんなりと馴染むことができましたね、だからと言って、ほぼ5なのかと言われるとそんなことはなくて、新しくもどこか懐かしい古臭さを感じる雰囲気があり、これが「リメイク」としての正解なんだと思い知りました(リメイク前知りませんがそんな気がした)。

 

「ゲームシステム」

本作は大まかに「日常生活パート」と「探索パート」に分かれています。

 

・日常生活パート

ジュブナイルRPGと謳われるペルソナの所以でもある部分ですね。高校生の主人公として学園生活で人々と出会ったり、休日に人と知り合ったり、そんな感じで色々な出会いをしていきます。コミュと呼ばれています。

このコミュが個人的にめっちゃよかったです。5の時のようにコミュを進めることで得られる能力みたいな部分はないのですが、純粋にストーリーが良かった。各々が重めの悩みを抱えていて、しかもそれが避けられない結末を迎えます。でも、その避けられないことに対して自身がどう向き合っていくのか、そういった部分をサブキャラで表現していました。なので、一人一人のキャラ立ちがしっかりしていましたね。

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まいこのようなただのロリキャラ要員か?と思ったら、設定重いキャラとかいます。

 

どのコミュを進めたか、進めてプレイヤーが何を感じたか、そういったことが物語の結末への感じ方に大きく影響を及ぼすような気がして、良いコミュだったと思っています。

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神木のコミュが個人的にはすごく重要で、本作を象徴しているような気さえしました。

 

5のように何か得られないとこのコミュシステム自体の重要性が下がるのでは、と思うかもしれませんが僕はそんなことなかったです。むしろ、5の時は能力欲しさに打算的に関係を深めていったキャラもいたので、それがない分純粋にキャラと向き合えた気がしました。

そして本作のコミュは全編フルボイスです。確か僕の記憶だと、5の時はフルボイスじゃなかった気がします。気合を感じられました。

 

あとすごくよかったのが、仲間と寮生活をしているという設定ですね。同じ屋根の下で暮らしているので、家に帰ると毎回おかえりーって仲間が言ってくれます。それを1年間するわけですから、もう感情移入しまくりですよね。

しかも、変えるたびにだいたい新規のセリフが用意されていて、帰ったらとりあえず仲間と話す、みたいなことを毎日楽しめました。本当に日常をそこで過ごしているような体験を味わえました。

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たまに寮の先輩と飯を食いに行ったり、同期と一緒に料理をするイベントも発生したりして、もうなんか最高って感じでした。

 

マップについてです。5の時は東京全体が舞台だったので行ける場所もかなり広かったですが、本作は行ける場所自体はそんなに多くありません。「巌戸台」という架空の場所のみで物語が進みます。その分この町で生きている感が多く感じられるので物語的にはマッチしているなと思います。

 

・探索パート

探索はタルタロスというランダム生成マップを延々と上っていく感じです。ここが人を選ぶポイントかなとは思いますね。

 

戦闘に関しては、敵の弱点をつく→ダウン→総攻撃を目指すシステム。それに5から踏襲されたシフト(5で言うバトンタッチ)やテウルギア(5で言うショウタイム)がある感じです。5の戦闘大好きマンだった僕からしたらめちゃくちゃ嬉しい。

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テウルギアは必殺技でゲージMAXで使用という感じ。キャラによってゲージが溜まりやすくなる行動が決まっているのでそれを目指すのが良い感じ。ボス戦はテウルギアを溜めにいくゲーム性って感じでしたね。

戦闘後はシャッフルタイムというのに入ります。ここのタイミングは個人的には戦闘終了後の方が好き(総攻撃→キャラの一枚絵が良かった…)ですが、慣れたら気になりませんでした。

で、このシャッフルタイムが面白かったです。戦闘後にお金や、次戦闘の恩恵、ペルソナ等、タロットカードを戦略的に選ぶことが出来ます。ゲームにはある程度ランダム性(乱数)が必要だと思っているのですが、これがちょうどいい要素になってました。

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大アルカナカードという特殊効果を持つものも稀に入手できたりと、タルタロスの良いスパイスになってる。

 

戦闘バランスについてですが、僕は難易度ハードでやってましたが1回も全滅しなかったくらい簡単だった気がします。もう少し難しい方が嬉しかった。裏ボスがいるのですが、それだけはぶっ飛んでました(勝てる気がしない)。

味方が軒並み使いやすいのはめっちゃ良かったですね。どのキャラでも戦闘に役割はあって、そして戦う理由が丁寧に描写されてたので色んなキャラを使いたくなるんですよね。

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ゆかりのテウルギアとかは回復するだけで使えるようになるし、火力が2倍になるのでくそつよでした。こんな感じで他キャラもかなり強めの設定。

 

「BGM」

最高でした。…最高でした。

無印のサントラを結構聞いてましたが、それを尊重しつつ今風のサウンドにリブートしてあります。

いつもならここでSpotifyあたりのリンクを貼り付けまくってますが、まだリロードの曲はアルバム発売されてないので無印のおすすめ曲を貼っておきます。

 

「全ての人の魂の戦い」

ラスボス戦のBGMです。比喩抜きで固まって聞いてました、良すぎた。。。VGMの王道さを最初に感じますが、ペルソナらしさも全開。個人的にはゲーム史に残るレベルだと思う。

 

「深層心理」

とあるステージで流れるBGM。プレイしていて耳に残ったのでかなり聞いています。リロード版はお洒落な感じに仕上がっていた印象なのでアルバムが楽しみ。

 

「Burn My Dread -Last Battle-」

歌いだしで鳥肌立ちました。

 

「キミの記憶」

この曲に関してはプレイ前からちょくちょく聞いてしまっていた曲なんですが、プレイするとこれ以外考えられないって気持ちになります。歌詞が切ないけど希望に満ちている感じ、一番はアイギス視点で二番は仲間視点って感じかな。

 

リロード版のアルバムは4月24日らしいので楽しみに待ちます。歌詞カードやメイキングインタビュー読みたいので予約しています。

 

「ストーリー・キャラ」

まずはキャラクターからですが、メッッッッッチャ良かったです。男キャラも女キャラも犬も全部好きです。(唯一例外的に生理的に受け付けないキャラもいましたが…)

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ゆかりが結構好き。いいヒロイン。

 

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シフト後のドヤ顔好き。

 

ゆかりがまず可愛いのはそうなんですが、美鶴も良くて、風花やアイギスも最高なんですよね…。

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僕の方が壊れるところでした(尊死)。


女キャラはみんな良かったのでナンバーワン決められません。ゆかりと美鶴は終盤くらいまでギスギスしてるのですが、なんやかんやあってベストフレンドになるくだりがリアルだなって思いました。苦手→大好きになるパターンって割とあることだと思ってます。尊い

男性陣は荒垣先輩が最高に良かったのと、真田先輩も大好きですね。真田先輩のCV緑川光がぶっ刺さってました。堅物筋肉バカって感じのキャラで、でも頼り甲斐がある真田先輩良かった。

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荒垣先輩はツンデレすぎて1番好き。

 

コミュのキャラだと、千早がえっちでしたね。なんか庇護欲というかそういうのが湧いてしまう女って感じのオーラがすごかった。なんかえっちだった。

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天然系サークルクラッシャーになりそう。

 

ストーリーの大筋を語ります。ここから普通にネタバレします。

 

 

本作のテーマは「死」で、非常に重いものを扱っています。そして、ストーリーの結末もそれに応じてハッピーエンド!!というわけではありませんでした。

主人公が最後に死んでしまい、物語は終わるのです。これだけ聞くと、ありきたりなバッドエンドに思ってしまいますが、そうじゃないんですよね。

作中の本編ストーリーやコミュのストーリーで「生きるとは何か?」について、各キャラクター達の葛藤とそれによって導き出した答えを、主人公としてプレイヤーが見ていくんですよね。そういった普段あまり考えない「死」や「生」について考えさせながら、ゲームの中の1年を過ごしていくうちにプレイヤー自身の答えを見つけていくような体験ができる、というのが本作品の肝だと思っています。

その流れで、物語の最後に主人公は死んでしまう…。でも、プレイヤーは生きているのです。1年間(僕の場合は85時間でした)を自分の代わりとして過ごした主人公からバトンを渡されるわけですよ。実際、僕はエンドロールを見ている間、喪失感と希望に似た満足感の反対とも言える感情を同時に味わっていました。これって凄いことだと思うんです。ゲームというコンテンツでプレイヤーに「死」という疑似体験をさせる、これがゲーム本来の持つ大きな可能性ですよね。主人公という自分と近しい存在が消えた時に、より強く自分の「生」を実感するわけです。

自分にとっての「生」はなんでもいいんです。作中だと、色んな「生」の考えが出てきますが、そこに自分の答えがあるわけではないです。でも、共通して言えるのが、自分の「生」の答えを身体で体現していること。それが生き様なんだと僕は思いました。

というわけで、ストーリーに関してはとんでもなく良かったです。

 

「UI、演出」

最高でした。

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UIは水に潜るようなエフェクトと共に軽快に表示されます。自身の内側と対面するストーリーのペルソナ3と深層心理に潜っていく感じがピッタリ合ってました。

 

戦闘時のUIも秀逸。5Rに似ていますが、スタイリッシュな作風の3に合わせて、シンプルでありつつもかっこいい感じ。

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月背景のボス戦とかは流石にかっこよすぎた。

 

個人的には順平のテウルギアとかは最高、これでいいんだよ…って感じでした。

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チドリぃ…。

 

「総評」

めちゃくちゃ楽しかった。2週間で85時間プレイするくらいには最高でした。

まだまだ書ききれないくらいの魅力ありますが、ここらでやめておきます。

RPGやるのに抵抗無い人間だったらとりあえずやるべきだと思います。僕は2周目にいってきます。