樽々男の日常

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【神ゲー】十三機兵防衛圏

どうも、まっしーです。(ちょっと間が空いてしまったので思い出しつつ書いてます)

 

寝る前に進めていた十三機兵防衛圏をクリアしたので感想書いていきます。シナリオのネタバレ無しでお送りします(シナリオが最高のゲームなので)。

 

クリア時間は40時間ほどでした。比率的にはシナリオ7のバトル3って印象。

 

「シナリオ」

本作のメインですね。ゴリゴリのSF。SF好きなら嫌いな人はいない、というかベタ褒めするストーリーだと思います。それ故に難解。アーカイブでかなり丁寧にまとめられているので、そこを見て推察するのもゲームプレイの楽しみの一つに組み込まれているのかなと思います。

 

13人の主人公を自分の好きな順番に選んで進めていく形になります。

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基本的には会話メインで進んでいき、得た情報を「考える」コマンドをすることによって次のアクションを進めていく形となります。

 

まぁ、このシナリオが面白かったですね。眺めるだけじゃんとお思いでしょうが、これほどゲームというコンテンツの特性を考えて作成されたシナリオはないと思います。「シナリオを進める」という行為がゲーム性になっているんですよね。

 

先程も少し触れたように13人のストーリーを自由に進めていくことになるのですが、その進め方によってシナリオの感じ方が大きく変わってきます。

 

とあるキャラクターAを選んで進めていくと、事実A´が明らかになっていくのですが、違うキャラクターBを選んで進行すると違う事実B´が明らかになるんですよね。それが色んな時系列で起こり、かつどれもが全て事実なので、果たして「真実」はどんな形になっているのか…、とそんな風な感じです。でも、クライマックスにはどんな進め方をしても綺麗に着地してきます。

 

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1人のキャラクターの中でもどれが本当の情報か、そして今自分がどの時系列にいるのかが分からなくなるレベルの分岐がある。

 

で、そのクライマックスにたどり着くまでに2転3転するんですが、その転び方がゲームプレイによって異なる、ってところがミソなんですよね。小説とか映画とかはクライマックスに至るまでの過程って1本道だと思うんですが、このゲームはクライマックスに至るまでの過程が自分の行動で変化します。とあるキャラで得た事実A´が他のキャラのストーリーで得た事実B´と矛盾している場合、どちらかがミスリードである可能性が出てくるわけです。このどれをミスリードでどれが「真実」の一部であるかの判断が、どのキャラクターをどの順番で進めてきたかで大きく変わるわけです。そのようにして自分だけの道筋で辿って導き出した最高のクライマックスは、まさにプレイヤー自身でしか味わえない感情を生み出してくれます。

伝わるかなこれって感じですが、ゲームでしか味わえない体験を大いにさせてくれる素晴らしいシナリオでした。

 

「ゲームシステム」

先程シナリオがゲームのメインとか言っていてアレですが、戦闘パートもかなり面白かったです(戦闘もシナリオとリンクしていて、ここも凄いポイントなんですが説明は省きます)。

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ジャンル不明ですが、おそらくシミュレーションタワーディフェンス的な感じだと思います。

拠点が破壊されないようにキャラクター1人1人に移動、戦闘スキルを命令していく形です。


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スキルはもちろん成長要素、カスタマイズあり。使用コスト、リキャスト時間、敵の種類を考えて育成、構成する楽しみもある。

 

リアルタイムで戦闘が進んでいくので、迫り来る敵を効果的に処理する必要があります。スキル使用後はクールタイムが存在するのでそれを計算に入れたり、キャラの相性があるのでそこを考えたりと戦略性はかなりある。

 

自分はヴァニラウェアさんの作品を本作とユニコーンオーバーロードしかプレイしていないのですが、「ゲーマーが好きそうなゲーム」を作るのが感動レベルに上手いと思います。

 

「UI、BGM」

UIは少し見づらいですが、慣れたら気になりませんでした(ユニコーンオーバーロードの時も同じようなこと書いた気がする)。

BGMは最高。CD欲しい。

 

「総評」

神ゲー。シナリオメインと聞いて敬遠していましたが、早くにやらなかったことを後悔しました。ゲームという、体験型のコンテンツの強みを最大限に生かしたシナリオと奥深い戦闘システムはゲーマーならハマること間違いないと思う。

是非オススメしたい1本です。